小説部屋

□message
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メリー号

サンジの夕飯に満足した面々がわらわらとキッチンから出てきた。

「あ〜、食った食った。」

至福の表情でルフィが膨れたお腹を叩く。

「そりゃ、俺の分を半分も横取りしたんだから、お前ェは満足だろうよ…。」

恨みがましくウソップが呟いた。

「ウソップがなかなか来ないから、いらねぇのかと思ってよ。悪りィ悪りィ。」

ちっとも悪いと思っていない表情で、ルフィが謝る。

「なぁなぁ、何かして遊ぼう!!」

チョッパーがルフィとウソップに呼び掛けてきた。

「そうだな。腹ごなしに何かしようぜ。」

ルフィはすぐさまそれに応えたが…

「悪い。俺はちょっと用があるんだ。」

ウソップは珍しく遊びの誘いを断ると、ブーブー文句を言う二人を振りきり、ロビンのいるデッキへと向かった。

「ロビン。頼みがあるんだ。」
「私に?何かしら?」
「紙とペン持ってるよな?俺に少し分けてくれないか?ナミに頼むと高いからさ。」

ナミに聞かれないよう、こそこそと耳打ちする。

「ええ。構わないわよ。」

微笑みながらロビンは読んでいた本を閉じた。

自分とナミの部屋に行き、必要なものを揃えると、またもや男部屋に閉じ籠ったウソップの元へと持って行った。

「はい、どうぞ。」
「ありがとう、ロビン。よぉ〜し、書くぞ〜!!」
「…書くって、何を?」

そう尋ねると、ウソップはちょっと照れたような顔をして答えた。

「ん〜…、まぁ、ロビンには紙とか貰ったから教えてやるか。実はな…」




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