小説部屋

□気にいらねェアイツ
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ガン!!

寝ていた筈のゾロが素早い動きで刀を構え、サンジの足とゾロの頭の間に鞘のまま刀を入れた。

「何のつもりだ?てめぇ。」

寝ていた所を邪魔されたゾロは不機嫌そうにサンジを睨みながら尋ねる。

「何だ、船に芝生が生えたかと思ったらマリモかよ。んなとこに寝てっから間違えちまった。」
「んだと、コラ?てめぇの妙な眉の下にあるのはガラス玉か?」
「んなわけあるか。暇さえありゃ寝やがって。光合成も程々にしとけ。」
「そんなもんするか!!てめぇこそ目の上にワラビ生えてるじゃねぇか。」
「カッチーン!!やるか、コラ!!」
「上等だ!!」

平穏な時間をぶち壊す二人のバトル勃発。
もはや船の日常でもある。

「…止めようよ、ウソップ。」
不安そうな顔でチョッパーが話しかける。
「何度言わせるんだ。おれを見くびるな!!…無理だ。」
「わははぁ。やれやれ〜!!」
ルフィだけは呑気にあおっている。

「今日こそケリを着けてやる!!腹巻き!!」
「こっちのセリフだ!!渦巻き!!」

ボカッ!!!!

「へぶっ!!」
「がはっ!!」

「いい加減にしろって何回言わせるのよっ!!」

両手をつきだしたままナミが怒鳴る。
倒れこむ二人。

…こうしていつものように二人の戦いは終わった。

「ナミ…怖い。」

チョッパーはウソップの服の裾をギュッと掴んで呟いた。




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