小説部屋
□気にいらねェアイツ
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「さァ〜!!第二回戦グロッキーリング!!始まるよ〜〜〜!!!!」
…なんでよりによってコイツとチーム戦しなくちゃいけないんだよ。
同じ思いを胸に、二人はフィールドへと向かった。
初めて見る魚巨人。
わけのわからない敵だが、どうせ大した奴らじゃねぇ。
一人でだって楽勝だ。
ともかくコイツの手だけは借りたくねェ。
あくまでも二人の思いは同じだった。
「何とかしろゾロサンジ〜〜〜!!」
魚巨人のぬるぬる滑る肌、おまけにマリモの余計な台詞に気を取られた。
「クソ剣士にフォローされてちゃ…俺の立つ瀬がねェんだよ!!」
刃物のついたクツが追い回して来る。
「ちょっと待て!!コレいいのか!??」
武器は無しのルールの筈だと抗議したコックの野郎が、審判ブッ飛ばしてイエローカード貰ってやがる。
て、今度は斧かよっ!!!!
とりあえず走って逃げた。
あ〜…全くもって気にいらねェ。
敵は平気で武器を使うし、審判は役に立たねェ。
何より一人で戦いてェのに、あの野郎が目障りだ!!
「協力してよ!!チームでしょ!!」
そう叫ぶナミの声も、頭に血の昇った二人には届かない。
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