小説部屋
□ショッピング
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「早く〜。早く着て見せて!」
笑顔のナミに背中を押され、試着室へと入って行く。
一人きりの試着室。
ギュッと握った服をもう一度見る。
この手にあるものは夢じゃない。
お尋ね者であることに変わりはない。
でも、一人じゃない。
友達とするショッピング。
春色の服。
かけがえのない仲間。
今この手にあるものは夢じゃない。
私はやっと…見つけたんだ。
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