小説部屋

□麦わら雑記4
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「フランキーの事か?いったい何が気になるんだ?」
「どうもアイツは初めて会った気がしねぇんだ。かと言ってあの見た目だ。一度見たら絶対忘れないだろ?なのに思い出せねぇ…。」

それを聞いたウソップは目を丸くした。

「え?お前もなのか!?」
「お前も…って、お前も!?」
「そうなんだ。おれもずっとそう思ってたんだ!!でも、確かにフランキーは一度見たら忘れられないだろ?だからこんなこと考えてんのは、おれだけだと思って言えなかったんだ!!」

新しく船大工として入ったフランキー。
サイボーグな彼の風貌は確かに特異だった。

背の高さはもちろん。
それをさらに高く見せる髪型。
膨らんだ腕。
特徴的な鼻。
露出の多い服装。

何もかもが普通と言う言葉とはかけ離れている。
彼に会った人は一度で覚えるに違いなかった。

「なんかあいつに似ているものでも見たのかなぁ…?」
「あるか?あんなもんに似ているものなんてあるのか!?」
「あんなもんって…。そりゃ言い過ぎだろ、サンジ。」

二人して記憶の糸を手繰り寄せるが答えは見つからない。

しかし、そんな悩める二人の後ろからくすくすと笑う声が聞こえてきた。




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