お宝部屋
□アヒルの子
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パタン
「グスッ」
ロビンが本を閉じたのとチョッパーが鼻水をすすったのはほぼ同時だった。
チョッパーの目には涙がたまっていた。
『おまえはこんなに優しいじゃねェか!!』
『うるせェ!!!いこう!!!!』
昔のこととそのお話が似ていると思ったチョッパー。
なんとなく自分と姿が重なったのかもしれない・・・・。
「よかったなんだよな。」
「そうね。」
「仲間は…絶対にどこかにいるってことなんだな。」
チョッパーは必死に涙を拭きながらゆっくりと言った。
しばらくの間余韻が残った
「なァロビン。」
「?」
「ロビンももうひとりじゃないんだからな!」
「!!」
このとき、ロビンの表情が一瞬変わったことも――
『このまま死ぬのならちょうどいい・・・』
『仲間に会いに行け!!!ロビン!!!!』
自分の過去と重なっていたことに驚いたことも
チョッパーは知らなかった。
「ええ。」
ロビンはいつものように微笑み、ゆっくりとうなずいた・・・・。