小説部屋

□強さの理由
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一方のエースは家で夕飯の準備を進めていた。
二人分とはいえ互いに食欲旺盛なため、とにかく量が必要だ。

「あれ?ここに置いておいたソーセージがない?…いつの間に。」

ルフィのつまみ食いのせいでメニューが足りない。
代わりに何を作るか悩んでいると、家の扉がノックされた。

「はい?」
「エース。これ、作りすぎてしまったんだけど、良かったら食べて貰えないかしら?」

訪ねてきたのはマキノ。
村の社交場であるバーの女主人だ。
その穏やかで優しい性格のため村の誰からも好かれているが、ことさらルフィは彼女に懐いているようで、こどもだというのにちょくちょく店に出入りしていた。

「あ…。いつもすみません。」
「いいえ、こちらこそ食べて貰えて嬉しいわ。そういえばルフィが木の下で何か叫んでいたわよ。ふふ、またエースに負けちゃったようね。」
「そりゃ…そんな簡単に弟には負けられないし。」
「そうよね。ルフィとエースでは大きな違いがあるものね。」
「…え?」

『違いって?』

そう聞こうと口を開こうとした時、ルフィがダッシュで家に飛び込んできた。

「エース〜〜!!腹減った〜〜〜〜!!めしめしめし〜!!あ、マキノだ!!またなんかくれるのか!?」
「ふふふ。今日はポトフを作ってみたのよ。たくさん食べて大きくなってね。」
「おう!!」



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