小説部屋

□強さの理由
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目の前でむしゃむしゃと夕食を平らげるルフィ。
口の周りはもうべとべとだった。

「ぷは〜、んまかった〜!!ごちそうさま!!」
「お前な、もうちっと落ち着いて食え。でもって口を拭け。」
「んん?こうか?」
「袖で拭くな、バカ。あ〜、ほらここだここ。」

ぐりぐりとルフィの顔を拭いてやる。

全く手間のかかる弟だ。
まぁ、でも少しは成長したほうか?


『エース〜、怖いよ〜。』

夜のジャングル。
右も左もわからない暗闇で、ぎゅっと握ってきた小さな手。

『エース〜、痛いよ〜。』

山道で転んでひざを擦りむき、歩けないルフィを背負って山を下ったのは何歳の時だったっけ?


エース〜。
エース〜〜。
エース〜〜〜。




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