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□文化
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ヨーロッパ・ユーラシア文化と日本文化の違い




この二つの文化の特徴を、油にたとえて説明することができる。








ヨーロッパ・ユーラシア文化を「サラダ油」とするならば、日本の文化は「石油」にたとえられる。






水面に油を垂らしてみよう。

サラダ油は凝固したまま丸い粒となる。
石油は限りなく拡散する。



強力な凝縮力を持ち、他と混じり合わないサラダ油、つまり、決して広がらず、自分の文化を持つ。自己主張が強いともいえるだろう。
自己の文化に、明確なアイデンティティを持ちがちである。




一方、粘性の弱い日本文化は、古きに渡り、中国の唐を始めアジア諸国から文化を導入し、自国文化へと変形させてきた。
凝縮力が強い文化をユーラシア文化とするならば、日本の文化は自己拡散しがちと言えるだろう。








では、自己拡散しがちな日本文化が今まで独自性を保持できたのは、なぜだろうか。






理由の一つとして、地理的条件があげられる。

外界から隔離され、拡散がくい止められてきたからである。









しかし今、日本の経済的な発展、情報や交通の発達などにより、地理的条件は意味を失った。







昔のように、いったん他国文化を吸収し、よいところだけを自国文化としていく行為。
それは、世界の急速な情報の発展の中で、実現不可能に近い。
その行為をしている間に、他国の文化に呑み込まれてしまうだろう。
ファッション雑誌にも、アメリカの女性の服装を真似し、取り入れようとする記事もある。

 





これからは、全く同じ土俵の上で、サラダ油の文化と対決していかねばならない。



日本文化の行く末は、強力な自己凝縮力を形成できるかどうかにかかっている。
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