Gray family
□動物特有… U
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「 この馬鹿!」
「キャン!!!」
おそるおそる目を開けると恭飛君は気を失っていた…
何が何だか分からず辺りを見渡すと 蓮華さんがいた
手には血が滴っていた
ェエ!!?
「チョ!血ィ!!」
「アンタには関係ないわ ソレより早く下から出てきたらどうなの?
私から見たら あんた達気持ち悪いのよ・・・」
手に付いている血を恭飛の征服で拭き取りながら透を蔑(サゲス)んだ目で見る
そのまま嫌味ったらしく溜め息
「自分の身ぐらい自分で守りなさい」
「君達と僕の力の差を考えてよ」
また恭飛に布団を被せた後
傷ついた喉を消毒し絆創膏を張る
「(ア゙〜 疲れた…)」
「私に助けられて光栄に思いなさい」
「[ッム]・・・何で?」
壁に寄りかかりジっと透の方を笑いながら見る
「私が来なかったら アンタ
骨も残らなかったわよ?」
「 ェエエ!!? 嘘ォ!!」
「嘘なんかじゃないわ、人狼の中にはね
愛しい者を喰う そういう奴がいるのよ
恭飛もその中の1匹なのy・・・」
「 ? 」
蓮華さんの台詞が突然途絶えた…
一体どうしたんだろ
「恭飛 アンタってば・・・」
「 ? 」
今度は蓮華さんが振るえ始めた
目は見開かれ口はまるで金魚の様にパクパクと動かしている
「蓮華 さん ?」
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