Gray family

□Gray family 12
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目をッ ギュ っと閉じテモ 視界ガ真っ暗ニな っテ何 も見えナクなル

で モ


音はッ 消エテくれッナイ

耳を塞イデッも 隙間カら音 が入リ込んデ ックる


足が震えテキ た それドコろッカ どンどン酷クな ってキテ体全 体が震えル


「何 スr「五月蝿い黙れ」 ンア゙ァ゙!」

更に指先に力を入れて胸の奥へと手を侵入させる
動かす度に血液と空気が混ざり合う音がする

「オ前 終リダ…」
「!? コレ 手ッ 離ッシ「無理ダカラ」」

心臓辺りで手の動きが止まる
それと同時に何やら胸の穴から鈍い光がこぼれてきた
それは水のように地面に流れてゆく

僕にはハッキリと見える その液体から黒い蒸気が上がっているのが…


「あら…  アンタにも見える のね 混合種の魂」
「…水が 魂?? 黒い方じゃ ないの?」
「(其処まで? オカシイわね…)見てれば 分かるわよ」


本当は 見たくない…

でも 見なくてはイケナイ気がした

アレよりは鈍くはなかったが あの光
翔さんも同じようなものを手の甲から出していた

あの日からズット気になっていた

体が震えるのを無理矢理押さえつけて、今から行われる光景を目に焼きつける・・・

「…・・・」

コイツ恭飛に任せて先に帰らせた方が良かったかもしれない

私達の事を知りすぎた

それに

コイツ 透には何かある
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