Gray family
□Gray family 13
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言われたとおりに 頭の家に手を置いて、上から下へとゆっくり撫でる
スッゴク綺麗な髪 撫でてて引っかかる所は無かった
でも
掌を見ると 真っ赤・・・ 血がベッタリと付着していた
始めは脊の髪に付いてたモノかと考えたけど、少し違った
「・・・ッ痛! ・・・何だ??」
チクっとした痛みが僕の手にはしる
「 (嘘ぉ・・・ こんなのってアリ??) 」
「どうかしたの 透君・・・?」
「なっ 何でもないよ!」
急いで血の付いた方の手を後ろに隠す
そんなに血は付いていないはず
それなのにポタポタと手からは血が落ちていた
「(言えない 心配なんてかけさせたくない)」
落ちている血液、それは脊のモノではなく 透の血液
「(髪の毛一本一本が刃物みたい・・・)」
透の掌には細かな切り傷が多数、痛みに耐えながら恭飛に心配かけないように笑いかける
「・・・もぅ 終 ッワり?」
知ってか知らずか透を見上げニヤリと笑う
「 ・・・ 」
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