【虚空】


光の入る隙間もない
冷たい壁の箱の中
見つけた灯り かざした手
わずかな温もり 目が眩む

もう知ってるよ
抜け出せない
もう知ってるよ
灯りの在処

掴み損ねた
目の前で待っているの
私は空っぽ
これでここには何もない


夜が終わると 目が覚める
今日も灯りが 無音の箱で
人気を感じぬよう 息潜め
止まらぬ涙も
忘れていった

消えていくよ
過去からの声
消えていくよ
もう忘れたよ

しがみつけない
全てが無くなっていく
私は空っぽ

昨日はあったはずなのに

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