OhMyブック

□名前変換無
11ページ/14ページ


ジャンケンで負けてオレは三橋と一緒にファーストフードに買出しに来てる。
ちくしょー今月の小遣い飛んだななんて財布の中を覗いてへこみながら注文したモンを待ってる。
が、隣で三橋は注文待ちの間にとタダで店員さんに貰ったジュースを鼻歌交じりに飲んでる。(ラッキーとか思ってんだろうな)


「お待たせしました」


野球部人数分のセットに大きな袋がかさばる。
だから今日は歩きでここまで来たんだけど、このクソ暑い中戻るのも本当に酷だと思う。
あージャンケンで勝ったヤツラはのんびり待ってんだろうな…


「花井くん オ、オレそれ 持つよ!」
「いいよ、三橋はこっち持ってくれ」


あんまりヘタに持たせて溢されるのもあれだし、帰ってから阿部に怒られるのも嫌だし。
う、あ、とか繰り返してる三橋に行くぞって声かけて店を出る。
あっちー…これ学校戻る頃にはジュースの氷溶けてんだろうな…


「すいませーん!待って…花井君!三橋君!」
「え?」


名前を呼ばれて振り返れば、さっきのお店で接客してくれた人が袋を手にこっちに駆けてくる。
っつーか今名前呼ばなかったか?!

 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ