蒼き月の下に

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朝練が終わり、学校へ入っていけば、すでにみんなの視線は冷たかった



テニス部のが言いふらしたのか、彼女の仕業か・・・

後者の方が可能性が高い気がするけど、そんなの知ったところでどうにもならない




さすがに今日いきなり靴箱に呼び出し状が入ってたのには驚いたけど


(・・・行くわけないのに)



呼び出されてわざわざ出向いて何か言われるほど、私も馬鹿じゃない



教室に入ったらこの手紙捨てよう

そう思って廊下を歩いてた

みんなの視線が突き刺さる



もともと私は、良くも悪くも、深く付き合ってる友人はいない

親友はいないが、全員仲が悪いわけじゃない

広く浅くの付き合い、そんな感じだ

多分一番一緒にいた時間が長いのはテニス部

そのテニス部に疑われたんだから



(・・・クラスの皆が信じてくれなくて当然、か・・・)




ふう、とひとつため息をついて、私は教室に入った


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