蒼き月の下に
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味方になってくれるのに申し訳ないけれど、私は陽菜にひとつお願いをした
教室では私にかかわらないで
と
今の状態だと、私のそばにいると一緒になっていじめられるかもしれない
それは嫌だった
自分のせいでほかの人が傷つくのは見たくない
そう思ってお願いをした
そしたらすんごい顔で却下された
「私は猫かぶってあいつらと仲良くする気はない
騙されてるあいつらと一緒にいたくない
私が一緒にいたいと思うのは紗弥だから
教室でも一緒にいる」
なんていう嬉しい言葉もかけてもらえた
だから、陽菜の申し出をありがたく受け止めることにした
『・・・あれ、そういえば陽菜、他の友達はいいの?』
「紗弥と一緒、私も広く浅くの付き合いだからさ」
『・・・なるほど』
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