蒼き月の下に

□05
1ページ/7ページ



そこにいたのは、高等部の先輩たち



さっき声をあげたのは、手塚先輩だった




「久しぶりに顔を出してみたら・・いったい何の騒ぎなんだ!?」

大石先輩も後につづく

不二先輩、タカ先輩、えーじ先輩、乾先輩も後ろにいた



「っ、こいつが・・紗弥が、新しいマネージャーをいじめてるんです!」



手塚先輩にそう海堂が訴える

手塚先輩は目の色を変えて私を見た




「・・・切原、どういうことだ?」





ああ、きっとこの人たちも彼女を信じる

声色がそうだ、疑惑の種は植えつけられた

私があがけば、さらにそれは深くなっていく



『・・・やってないと言って、信じてくれますか?』

「てめえ嘘言ってんじゃねえ!」

『嘘じゃないってば海堂!私は何もやってないよ!』

「切原さん・・っ・・、なんでそんな嘘言うの・・?・・ヒック・・朝だって・・[早く辞めちゃえばいいのに]って・・言ってたじゃない・・・!」

『なっ・・・・!』




もう、だめだ



完全に意識は、彼女の方へ向いた




.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ