蒼き月の下に

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「不二、さっき何故あんな態度をとった?」

「あんな?」

「彼女の味方をするような、だ」






あれから、あのままではただ無駄に時間が過ぎていくだけだと思った僕たちは、とりあえず練習を再開させた

ぶちまけられたドリンクボトルは、越前が拾っていた

あの後、大石達とも話したけど、彼らも葛城さんを完全に信じているみたいだった











「ああ、あれはね
 その方が情報をあつめやすいかな、って」

「情報?」

「うん、表向きは葛城さんを疑っていないってことにしておけば、彼女が何を言ってたかも話が聞けるかな、って思ったんだ」

「彼女がどのように嘘をつくのか、ということか?」

「うん」






まあ、手塚があからさまに怒ったから、桃たちの目に僕らがどう映っているかはわからないけど







「手塚、」

「何だ?」

「僕たちだけでも、紗弥を信じてあげよう」

「・・・ああ、あいつはそんなことをするような奴ではない」







明日からの部活が心配ではあるけれど・・







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