蒼き月の下に

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そういえば、気にしてなかったけど、体の傷はかなりひどかった

生死にかかわるような怪我はないものの、今までの暴力の痕もあったから、骨折、打撲が酷かった


だから退院許可が出たのはかなり経ってからで、もうすでに全国大会は終わっていた




『行きたかったな、全国大会の応援』

「しゃーねーだろ、これでも予定より退院許可出すのかなり早いって先生も言ってたじゃねーか」

『予定より早くても全国大会に間に合わなかったんだから意味ないじゃん
 赤也が優勝きめるとこ、見に行きたかったよ』

「・・・俺だって紗弥に見てほしかったぜ」






結局、今年の全国大会は立海が優勝して幕を閉じた

最後の決勝の相手は、どうやら四天宝寺だったらしい


去年と同じような強豪校の名前が決勝や準決勝で並ぶ中

そこに「青学」の名がないのが、正直とても悔しかった




『まあ、改めて、立海優勝おめでとう』

「さんきゅ
 んで、紗弥は退院おめでとう」

『ありがと』





私は今日、退院する

そして、準備が整い次第



立海に、転校する








『とりあえず・・・荷物とかいろいろあるから青学の寮に行ってくる』

「おー、わかった、気をつけろよ?」

『大丈夫だよ
 それに家具は寮のやつ借りてたから荷物自体は少ないし』





とりあえず赤也と別れ、私は青学へと向かった






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