蒼き月の下に
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それから次々と部員が来たけど、そろいもそろって総無視だった
昨日のあれだけでここまで変わってしまうとは
さすがにちょっと・・・・
「ツラい?」
『わっ』
突然聞こえてきた声に振り向くと、そこにいたのは葛城優衣だった
「いかが?テニス部のみんなに嫌われる気分は」
『あなたの知ったことじゃないよ』
「ふふ・・強がっていられるのも今のうちよ
これからもっと嫌われてもらうんだから」
『・・・・・・・・・・・』
この子はそこまでしてテニス部を手に入れたいのか
ただの逆ハー狙いなだけで?
「ふふふ、じゃあ、準備よろしくね」
『・・は?ちょっとどこ行く・・・』
「応援に決まってるじゃない、私にはみんなの練習を応援するっていう役目があるの
あなたの役目はドリンクとかの準備よ」
そういって彼女は颯爽と部室を出て行った
『・・・ふざけんなよ・・・・・!』
私の呟きは、誰にも聞かれることはなかった
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