蒼き月の下に
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「ふふふ・・テニス部を辞める気になった?」
『そ・・れだけ・・のた・・めに・・・?』
「それだけなんて言わないでよ、結構な問題なのよ?私の中では」
『勝手・・・す・・ぎる・・っ』
「知らないわ」
にやり、と笑みを浮かべる葛城さん
「・・・よく、考えておいてね」
そう言い残して、葛城さんと陽菜はどこかへ行ってしまった
『・・・・っ・・・・はは・・・・』
裏切り
葛城さんに嵌められてから側にいてくれた陽菜が、まさかあちら側だったなんて
『っ・・・じゃ・・あ・・・・・』
リョーマくんも、あちら側ってこと・・・?
昨日のカチローくんとカツオくんも・・・?
『誰を信じれば・・・・いいの・・・・・?』
絶望とはこういうこと
(心の壊れる音が聞こえた気がした)
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