蒼き月の下に
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「失礼しまーす・・・・」
紗弥先輩の病室には、誰もいなかった
鞄だけおいてある、紗弥先輩のお母さんだろうか
俺たちは、眠っている紗弥先輩に近づく
「先輩・・・すみません」
青学の勝利を、誰よりも願っていてくれたのに
「青学、負けてしまいました」
しかも、2回戦で
全国への夢は、途絶えてしまった
「先輩、自分を犠牲にしても青学の勝利を祈ってくれてたのに」
なんで、こんなチームになってしまったんだろう
「本当にっ・・すみません・・・・!」
気付けば、俺は泣いていた
海堂先輩も、泣いていた
負けたことが悔しい、でも、それよりも、先輩への申し訳なさのが大きかった
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