蒼き月の下に

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リョーマくんを筆頭にして、その後に海堂、不二先輩、手塚先輩が続く






「昨日・・来れなくてすみませんでした」

『あ・・えっと・・・』

「俺が連絡したのが面会時間ぎりぎりだったんだよ
 だから日を改めてもらったってわけ」

『そうなんだ・・』






皆ホッとしたような、申し訳なさそうな、そんな顔をしてる






「・・・・紗弥、」

『・・・?』




声をかけてきたのは不二先輩



「目が覚めて・・、本当によかったよ」

『・・、ありがとう、ございます・・』



ふわりと微笑む不二先輩

よほど心配してくれてた、というのがわかった



「やっぱり・・僕たちのことは信用できないかい?」

『・・あの事、知ってるんですか・・・?』

「・・・推測だけど・・あたっているのかい・・?」




多分、陽菜に裏切られたことを言ってるんだろう

だから私が先輩達を信じることができない、という推測にたどり着いたのかもしれない



『・・・・・・友人だと思ってた人に・・裏切られた、というのは本当です』



全員同じような顔をしてる

[やっぱりそうだったか]って






「あの・・、紗弥先輩・・・」


リョーマくんが口を開く




「すみません、・・負け・・ました、不動峰に・・・」

『・・ん、さっきね、赤也に聞いた』

「すみませんっ・・
 先輩・・誰よりも青学の勝利を願ってくれてたのに・・・・」

「悪い・・・紗弥・・・」




リョーマくんと海堂が頭を下げて謝ってくる



でも、この負けたのはこの二人が原因じゃないってことは、容易に想像がついた




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