蒼き月の下に

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今日は休日だということもあり、校内に人はほとんどいなかった


テニスコートの方から声が聞こえてくる


部活やってるのかな、ちゃんとやってるかな



そんなこと考えてても、仕方ないんだけど






『っと、急がなきゃ』






私は女子寮へと急いだ



そして部屋に入り、必要なものをまとめる










『・・・・あ、』




荷物をまとめていた時に目に留まったのは、私がマネージャーをやっていた時に書いていた、部員達の様子をまとめたノートだった

ドリンクの好みからその日の状態まで、結構事細かに書いていたノートだ

マネージャーを始めた時からずっと書いてるから、もう10冊以上にもなってる


ぱらぱらとページをめくってみた




[えーじ先輩の体力が格段に上がっていた
 トレーニングの効果あり!]

[タカ先輩が新技を開発しようとしていた
 腕を痛めるような新技だったら待ったをかけなきゃいけない]

[桃の調子が悪かった、どうやら足を捻ったみたいだ
 完治するまでに時間がかかるといけないから早急に病院へ行くように言った]






『・・・・なつかしいな・・・・』




最後の方はまともなことが書けなくなったけど



そしてこのノートは、私が屋上から飛び降りた日の前日までで止まっている






『・・・・・・・・』





私はそのノートをバッグの奥底にしまいこんだ





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