蒼き月の下に
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転校届はお母さんが出してくれた
だからもう、今日限りで二度と青学に通うことなんてない
『(いろんなことがあったな・・・・)』
寂しくない、なんて言ったら嘘になる
2年間、学んできたのだ
『(テニス部・・・・か・・・・・)』
入らなきゃよかった、なんて後悔はひとつもない
充実した日々を過ごしていた・・あの、頃は
『・・・どこからこんなにも歯車が狂ったのかな・・・・』
もう一度、皆で笑いあえる日は来るんだろうか
『・・・バイバイ、青学』
一筋流れる涙に気づかないふりをしながら、私は青学を後にした
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