Dream
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〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪
『ん・・・ぅ・・・・』
軽快な音楽が鳴り響き、まだ夢の中だった私の耳を刺激する
目覚ましに手を伸ばし、止めようと奮闘するも止まらない
『ん〜・・・・』
押してる感覚はある、なのに、止まらない
そこでようやく私は、鳴っているのが目覚ましでないということに気付いた
『っ・・・携帯・・・?』
枕元に置きっぱなしだった携帯が、軽快なメロディを奏でていた
ピッ
『はい・・・ふぁあ・・』
まだ少し夢心地で電話に出る
と同時にあくびが飛び出した
[ぶっ・・
おまっ・・開口一番にあくびかよ・・くっくっ・・]
『・・・・・・・?』
電話越しに聞こえる、聞きなれた愛しい声
『その声は、・・一護?』
[あたり
今起きたばっかか?]
『一護の電話で起こされましたが』
「っははっ、悪い」
『悪いって思ってないでしょ・・?』
[や、だってよ、いきなりあくびだぜ・・くくっ・・・]
『笑いすぎだよもうっ
・・そういえばなんでこんな早いの?今日日曜日だよ?』
思い出したように時計を見ると、短針は7を指していた
[目ェ覚めちまったんだよ
それより、窓の外、見てみろよ]
『外・・・?』
言われたとおりに窓の外を見ようと、布団から起き上がった
『って、寒っ!』
[冬なんだからあたりめーじゃねーか]
『いや、この寒さは尋常じゃな・・・
わぁ・・!』
窓の外には、一面の銀世界
夜中から雪が降ってたみたいだ
『すごーい、雪だ雪!!』
[昨日夜中から降るっつってたろ?]
『そういえば言ってたね!
・・・・って、ん?』
白の世界の中に、オレンジ頭の少年が一人
『一護!?』
こっちを見上げて笑っている
私は窓を開けた
「よ」
一護は私に向かって片手をあげた
『よ、って・・何してんの?』
「見りゃわかんだろ?」
『・・・・・・;』
私は上着を羽織ると、一護の元へと出て行った
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