Dream
□*
1ページ/1ページ
気づいたときには
もう遅すぎて
『―――っ、六車、隊長っ』
すでに
九番隊はもぬけの殻で
あんなに慕ってたあの人は
もういなくて
『隊長…っ』
――笑え!
怖い笑顔でそう言われた
それをあの人の優しさだと
気づくのには時間がかかった
『………隊長っ…隊長…っ…』
―――二人の時は“拳西”って呼べ
――――俺も“紗弥”って呼ぶ
想いを伝えたあの日
顔を真っ赤にして
あの人が言った言葉
『……っ…拳…西……っ!』
―――ずっと、傍にいる
そう言ってぎゅっと抱きしめてくれた
時が永遠に感じられるような
感覚に陥った
あの人が消えた次の日
総隊長から告げられた
「平子真子五番隊隊長以下7名は虚として厳正に処理される」
と
以下7名に、入ってないことを願った
けれど現実は甘くはなくて
『っ、いやああぁぁぁぁ!!!』
気づいたときには
もう遅すぎて
(温もりすらも
残らなかった)
end...
5/1
私には切ないのを書く才能もないようですorz