短編小説

□君に恋をした
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始まりがなんだったかなんて覚えていない。
それこそ最初は気なる程度。
気に食わない奴程度だったと思う。
ただ、時折奴の遠くを見る瞳と寂しげな横顔に胸が痛くなった。
だからその横顔を振り向かせてやりたい。
寂しさなんてどこかに吹っ飛ぶくらい、抱きしめて愛情を目一杯与えて笑ってほしいと思った。
そんな想いが、胸の内から溢れてきた。
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