短編小説

□ズルい男
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銀時は真選組局長の近藤と恋仲である。それは隊士の誰もが知っている事で、また触れてはならない禁断の秘密であった。
局長の立場に座る近藤の世間帯だとか性癖に関して世間からの批判を受けないために、その秘密に関して皆が固く口を結ぶ。という理由は建前だけであって、実際の訳は他にある。その秘密を語る者はおらず、入隊して間もない新参者が訳を知り面白半分で語り歩いた事もあった。その後、その若い隊士の姿を屯所で見かけた者はとんとしていない。
けれど気の許せる者同士の内輪では密かに語られ続ける。

――鬼の副長が局長と恋仲の銀髪に恋をしている、と……
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