過去小説置き場

□愛しちゃってるならそれでいいじゃない!
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俺の名は土方十四郎。
間違っても『じゅうしろう』と読むなよ。『とうしろう』だからな。
まぁそれはさておき、最近俺にはある男に対しての悩みがある。



そいつの名は坂田銀時。
この歌舞伎町で万事屋という名の何でも屋を営む怪しい………ゴホンゴホンッ、不思議な男だ。

そんな男に俺は何やかんやで惚れてしまった。
…………何?何やかんやって何がだって?そんなもんテメェ等には教えてやらねぇよ。
…………うるせぇなぁ、とにかく何やかんやでだよ。

まあ、そんなわけで俺は初めて男を好きになったのだが別段男だからといって抵抗はない。
好きになっちまったもんは仕方ないだろ。

そんなわけで俺はこの気持ちを万事屋のヤローに伝えた。
正直引かれると思ったが、あっさり付き合ってくれると言ってくれた。
俺はその言葉を聞いて、柄にもなくはしゃいじまったがここからが俺の悩みの始まりだ。

付き合い始めて一月になるが、実はまだセックスの一つもしていない。
……何?早すぎるって?
一ヶ月も経ちゃ早い奴でもセックスする奴がいてもおかしくねぇだろ?
……まぁ、その辺はまだ馴れ初めって事で仕方ないとしてだ。
しかし付き合って一ヶ月経つってーのにキスの一つもしてないなんて妙だと思わないか?
互いに好きならキスの一つや二つしたっていいと思うんだがな……。

……え?実は万事屋のヤローは俺の事を好きじゃないって?
んなわけあるか!アイツは人をおちょくっても、悪戯で男と付き合う様な奴じゃねぇ。

だからたぶん……相思相愛だと俺は思ってる。

でもキスはおろか、恋人らしいことを一度もしていないと、本当に付き合ってるのかどうか分からなくなる。

……アイツが本当は俺のことなんか好きじゃないという不安が頭から離れない。

だから俺は直接アイツに聞いてみることにした。



アイツの本当の思いを……
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