過去小説置き場
□中途半端な気持ち
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色とりどりのネオンが輝く繁華街。
その片隅にひっそりと佇む寂れたホテルの一室に、二人の荒い吐息が薄暗い静寂の中響き渡る。
お互い生まれたての姿で熱く抱き合い、絡み合うようにしてベットに横たわっている。
いや、正確には一人の男がベットに縫い付けられるようにして仰向けになり、もう一人はそれに跨り仰向けになる男の股に荒々しく腰を打ち付けているのだ。
「相変わらず淫乱な体をしてるな、銀時ィ」
「んぅ……だれ、が……こんな体にしたと思って……ッ」
「まあそう言うなよ。俺ぁこのくらい乱れてもらったほうがいいんだが、な!」
銀時の中にある高杉の物が激しく銀時の前立腺を攻め立てる。その熱い快楽に銀時は高杉の腕の中で小さく身を捩る。
「ふぁ……ぁ…たか、すぎぃ……イ…く…!!」
「ああ……イっちまいな」
ズンッ…と狭い肉の壁を押し広げ、高杉の物が銀時の最奥を貫く。
「ああああっ!!!」
「……くっ」
深く奥を突かれ、たまらず銀時は自信から白濁を撒き散らす。
それに続いてギュッと己の物を締め付けられ、高杉も銀時と同時に果てた。
「……そういや最近、お前に付きまとってた幕府の犬がやけに大人しいじゃねえか」
情事を終え、未だベットに寝そべる銀時の傍らに腰を据え煙管を吹かす高杉が突然思い出したように銀時に問う。