+ディーノ×雲雀恭弥+
□+ふたつのココロ+
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【オレとお前の関係は?】
ツナの家でみんなに挨拶を交わすと、オレは車に乗り込んだ。
黒塗りのベンツ。
窓はスモーク使用になった防弾ガラス。
ボスであるオレを守るため。
「わりぃ、ちょっと野暮用」
オレは顔の前で手を合わせ、謝罪をする。
「ボス、フライトまでそんなに時間ありませんよ?」
ロマーリオは渋い顔をした。
「わーてるよ。すぐ終わるから、並盛中まで頼むな」
「わかりました、ボス」
運転手は華麗な運転テクニックでUターンをした。
「ボス、ホントに時間かかんないんですか?」
ロマーリオはニヤリと笑う。
まったく、こいつは察しがいい。
察しがよすぎて、
嫌になるぜ。
「ああ、終わるって」
なんの根拠もなく、そういってオレは窓の外に目を移した。
太陽はだいぶ傾いて、オレンジ色の光で街を満たしていく。
オレがイタリアに戻った頃には、朝日となって迎えてくれるだろう。