Celeste Blue(二次)
□その嘘 瞳 逸らさずに
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『その嘘 瞳 逸らさずに』
「好きです。」
いつも冷静な貴女の、ヘイゼルの瞳を崩してみたくて、我ながら柄にも無い台詞を吐いてみる。
こんな台詞が様になるのは、きっと甘いマスクの童顔上司だろうが。
「そう。」
そうして当然の様に見向きもされないオレは、実は結構道化向きかもしれないな、と思いつつ、そのクールさが少し癪にさわった。
「嘘です。」
だけどまるでその鷹の目で見透かすように、貴女は眉一つ振らさない。
「そう。」
だけどなんとなく、子供っぽいかも。
なんて思ったから、前言撤回。
「それも嘘。」
だけど、やっぱり貴女は無反応。
その冷静さは正に鉄壁防御、または必殺技。
「そう。」
オレは本当に道化だ。
貴女に恋い焦がれて、踊り狂う道化。
愛しくて悔しくて。
「ごめんなさい、嘘っす。」
だけど、貴方の瞳が揺れたから、思わず後悔した。
「・・・そう。」
ああ、貴女はどうしてそんなにも。
受け流しながら、瞳揺らぐから
ゆっくり唇、咀嚼した。
「ごめん、全部嘘。」
震える貴女の瞳、ブレないように瞳で縛る。
ああ、どうしてオレはこんなにも、貴女に狂う?
この心象世界の嵐を隠して
実は大好きなんだとかダメかな?
『嘘吐きはどちら?』
↓後書き
・・・甘っorz
嘘の反対の反対は嘘で
その反対は本当。
だけどどっちも嘘。
揺らぐ瞳が真実で
だけど唇が嘘を吐く。
嘘吐きはどちら?
彼も彼女も嘘を吐く。