Celeste Blue(二次)
□溺れる甘言
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「まぁ、ね。それなりに、好きなんですよ。」
茶化する彼の目ばかりが優しい色をして。
どうしよう。
感情は言葉より早く、素直であり愚直だ。
微かなノイズ。
意味があるのか、それともないのか。
頭で理解していることを、どうして心は飲み込んでくれないのだろう。
先に目を逸らした私が、かなしい。
「そんな目するなんてひどいです。」
「君もね。」
なんて残酷、と嘆くのは簡単だ。
だが運命はそんなに甘くないということで。
言葉が、見つからない。