Celeste Blue(二次)

□盲目的カニバリズム
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「っちょ、チド・・・っあ!」
「ん・・・ぅ。」

にちゃ、という粘度の高い液体特有の音。
瞬間、紅い薫りが肺を満たして、思わず喘いでしまう。
ジンの痛みによる呻き声さえ、愉悦のスパイスだ。
自分に過虐嗜好があるとは思って無かったが、目の前のグダグダと血を流す、赤黒い傷口を舐め啜るたび、彼の顔が歪むのを見るのは、ひどく煽られる。

血が足りなくなったのだろうか、ジンは微かにブルリと震えた。
寒いのだろうか。
だけれども、彼の吐く息はひどく熱をひどく熱を持っていた。

「はっ・・・あ、チドリ・・・も・・・無理やて・・・」
「・・・っふ。」

思い切り吸い上げると、ビクと彼の躯が震える。
まるで情事だ、と狂った思考で思う。
痛みと快楽は、果たして違うものなのだろうか。

エクスタシーとユーフォリア。
もしかしたら、スイートとセミスイートのガナッシュ程の違いしか無いのかもしれない。
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