Celeste Blue(二次)

□発散三段ロジック
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衛星は惑星の周囲を回る。
月は地球(わくせい)の周囲を回る。
だから月は地球の衛星だ。
是、普遍の真理成。

女は恋をすると美しくなる。
近頃、彼女は美しくなったと思う。
だから、彼女は恋をしたんだ。
そうに違いない。

ロジックオブスリーステップス。
なんて簡潔。
これくらいさっぱりしていると、自分の頭でも良く見通せる。

そう、美鶴は恋をしたのだ。

何故と聞かれると非常に困る。
ふとした瞬間、本当に彼女がきれいに見えるのだ。
いや、美鶴は本当に美人だ。
本人はそれに気が付きやしないが、それもまた魅力らしい。

そして見とれる。
訝しんだ彼女から声をかけられるまで、ずっと。
さすがに戦闘中は見ないが、終ったときの晴れ晴れした顔は、まさにきれいの一言に尽きる。

では一体誰に?
実は内心、彼女の周りの男は自分しかいない、そう思っていたのに。
気になって思い返してみる。

彼女の行動範囲は思いの外広い。
部活だけの自分とは違い、生徒会、そしてやはり部活、メンバーの増えた課外活動部、桐条グループ。
あげる分だけ様々な顔が浮かぶ。
何となく気になりだしたら止まらなくなる。
そこに帰ってきたのは順平達だった。
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