Celeste Blue(二次)
□グラフ上のスイング
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スイング、行ったり来たり。
目の前のグラフはまさしく自分の事だった。
ある一定の数を離れられないまま、上へ下へ。
触れ幅ばかりが大きくなって。
極限の無い数列、つまりはどこを目指すわけでもない、宙ぶらりんの自分。
ただの点と線との2Dに、自分を重ねれば、それさえにも嫌気がさした。
単純に言ってしまえば、疲れてしまっているのだと思う。
連日のタルタロスに、好きになれない数3C。
今月に入って、既に1章の終わりまで進んだのだが、どうにも苦手な気がした。
授業についていけないと言うわけではないが、何でだろう?
「ただいまーっ、と、風花じゃん。・・・うぉっ!何コレ。」
「お帰り、順平君。そっか、文系クラスは数3Cやらないよね。」
キャップと髭がトレードマークの彼は、お手上げ侍!と宣言して、冷蔵庫のオレンジジュースをラッパ飲みして、向かいに座った。
ムカムカは納まったが、拍動が強まった。
つまりはそういうことなのだ。
救いの無い、一方通行の横恋慕。
情けないにも程があり、浅ましい自分に腹が立ってしょうがない。
だけれども、どうしようもない。