その弐

□【強がりと道化師 】(9Pより)
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どれだけ怖くても
どれだけ汚されても


心だけは屈さない
心だけは思い通りにさせない


蹂躙者の所有物にはならない


【箱庭】に居た頃からの
ささやかで無力な抵抗



少しずつ回復しはじめる視界に映る相手の顔を強い殺気を宿した瞳で睨みあげ‥‥‥ようとして



ポタっと何かがイルの頬で跳ねた






イル:「‥‥‥っ」

ぞわっと生理的嫌悪が広がってイルは鳥肌を立てる



それは、赤い雫




鼻血



カルマ:「‥‥‥ぁ」



スタジオ内に響く白灰頭の元凶の声

一瞬の静寂



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