その弐
□【不可侵の壁】(26pより)
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強引に扉を引き開けると、階段を駆け下りようとして
階段の下の踊り場
その一際濃い闇の中に
静かに佇み
こちらを見上げる人影が居た
その姿を視認した途端
縫い付けられたように足は動かなくなって、瞬きすら出来ない
ポタリ、ポタリと
静かな校舎に木霊する湿った音
その手には
血で濡れた鉈が握られていた
イル:「‥‥鉈っ!?」
キズナ:「あれー?
あの鉈って【獣たちの歓迎】で俺の制裁シーンで使った小道具じゃない?」
十叶:「あ。アレだな」
本編を見れば解りますが、勿論そんな小道具はこのシーンでは使用予定なし