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□旧拍手保管庫
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【君に染まる、貴方に求める】
君が僕を見ている時に悪戯を思い付いた。君を腕の中に閉じ込めるとなんだか罪悪感に駆られる時もあるけれど、僕には意外と安らぎになるらしい。
「ヒバリさんあのっ…」
状況が飲み込めない君は、いつも大きい目をもっと見開いて困惑している。僕は目を閉じて腕の中の君をしっかり抱き込んだ。
「君は僕の事が好きになるよ」
確信を持って告げる。
君は気付かないの?
「なっ………それって恋愛ってことですか?人として?」
慌てて否定しようとした、君はふっと表情を曇らせて作り笑いを浮かべる。
「ごまかしは通用しないよ」
それにひくっと反応すると顔を赤くする君。わかりやすいね。
「わかってるよね?君は」
見上げてくる姿が可愛い事に気が付いてないのか、顔を赤くして目を困惑させている。
君が僕を見ている間に奪っていいよね?
だって君。
僕の事が好きだから。
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