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□ボンゴレ式世界征服!
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日曜日の昼。俺の部屋。

「おいツナ。喜べ。九代目からお前に指令だぞ。お前今すぐ歌手デビューしろ」


俺は漫画を読みながら食べていたポテチを落としてしまった。聞き間違いだよね。まさかねぇ…そんな漫画みたいなこと。

「あのさリボーン…………寝言は寝てから言おうよ」
俺が苦笑いしながら指摘すると、仁王立ちでリボーンが怒っている。言葉で表すなら"ぷりぷり"とか"ぷんぷん"じゃないだろうか?まぁ俺は本性が分かっているので、直接的に可愛いとは言い難いが……。

「これが冗談に見えるのか?」

リボーンが突き出したのはオレンジ色の死炎が揺らめいた日本語で書かれた紙。中身はこう書かれている。
『綱吉君へ。元気かね?私は元気だよ。実はボンゴレも世界に愛されるマフィアになろうと思ってね。芸能界……しかも音楽業界に進出しようかと思った次第だよ。そこで君に頼みたいのは、ちょっと芸能界でデビューして、オ○○ン1位とミリオンセラーと世界の話題を掻っ攫って来て欲しいんだ。なーに心配はいらない。君なら世界の歌姫になれると私の超直感が言っている。プロデュースは私の友人リボーンに任せてあるから安心だよ。プロダクションの社長は私がなってあげよう。健闘を祈る。なお、断った場合は君を即刻問答無用でボンゴレ十代目に据えるのでそのつもりで。それでは元気でね。ボンゴレ九代目』


「ねぇ………九代目ってこんな人だったっけ?ツッコミ所満載過ぎてなんだか………だいたいこの"ちょっと近所で砂糖買ってきて"並に軽い"芸能界でスターになってきて"って指令書は………何なんだ?」

「ボンゴレ九代目はサボりの天才で突拍子もないことが大好きで、猫かぶりは天下一品って有名なんだぞ。お前も充分引き継いでんだろ」

リボーンにしれっと言われる。俺は別に猫かぶりはしてないんだけど。いや他の部分も認めたく羽ないんだけどさ。それより俺のツッコミ無視すんなと言いたいが報復が怖いので黙っておこう。とにかく断っても引き受けても逃げ道は無いらしい…。でも一人でデビューって心細いなと、考え込んでいると下で声が聞こえる。

「ツナー。獄寺君と山本君が遊びに来てるわよー」

「え?もうそんな時間?」

時計を見上げると2時だ。俺は下に降りて出迎える。俺が声をかけようとすると、リボーンが俺を蹴飛ばす。痛いから!蹴られると痛いから!

「お前ら今からツナと一緒にバンド組め」

「また突拍子もない勧誘きたーっ!や、やめろよリボーン!二人まで巻き込むな!」

俺がリボーンに文句を言うと、リボーンに即効殴られる。だから痛い!痛いってば!

「大丈夫だぞ、お前達には最強のプロデューサと最強のバックアップが着いてんだ」

ありえない………。ありえなさすぎる。きっと夢だ。そうだこれは夢に違いない。















ピピピ。
ピピピピ

ピピピピピピピピ………


「……んっ。あれ?朝か」
俺は目覚ましの音で目を醒ます。ほら夢だった。俺は目覚ましを止めると起き上がる。知らない部屋?ホテル?…………あれ夢?今現実だよね?
するといきなりドアが大破する。

「オイ、ダメツナ!今日はデカイ歌番組出るって言っただろうが!早く準備しやがれっ!お前以外の六人もう準備出来てるぞ」










オイオイ、全然夢じゃなかったよ。俺はそのままショックで気絶してしまったのだった………。
《完》
____________
ちなみに
ボーカル⇒ツナ
キーボード⇒獄寺
ギター1⇒山本
ギター2⇒雲雀
ドラム⇒笹川兄
ベース⇒骸(ライブ時、時々男装した髑髏)
コーラスとか打楽器⇒ランボ(時々行方不明)

だと思われます。きっとそんなグループ居たらすごいと思いますよ。

これ続くかは、気分しだい←
 

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