短編

□(銀時甘)こたつムリ
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「また風邪引いちゃうよー

また神楽ちゃんに
“こたつムリ”
って云われちゃうよー」





先日、銀ちゃんが風邪を引いた時、
“銀ちゃんはこたつムリアル”
と云っていたのを思い出した。


何度注意しても、うーんと唸ったり、私の名前を呼ぶだけ。
私はしびれを切らして朝食の準備を再開した。

















そろそろ神楽ちゃんが起きて、新八君が来る頃、もう一度銀ちゃんの所に向かった。


また名前を呼んで起こそうとすると、銀ちゃんが急に腕を引っ張るから、その胸へ倒れてしまった。



「ちょっ…銀ちゃん!」



「名無しさんおいでー」



そう云ってグイグイと私の腕を引っ張るから、しょうがなく同じ所にすっぽり収まった。



「名無しさん手ェ冷たいじゃん」


「ん、朝ごはん作ってたから」



すると銀ちゃんはうつ伏せになって、私と体制を合わせ、私の冷たい指先に唇を落とした。







「あれ、熱くなった?」




真っ赤な私にふわっと笑って肩に手を添えた。

















「名無しさん大好きー」












その言葉を云った時はもうすでに銀ちゃんの顔は近づいていて、



ちゅっ



と可愛らしく音を立てて離れたソレ。







熱すぎる身体は



キスのせい?

それとも

こたつのせい?






素直じゃない私は照れ隠しに一言だけ云うと、
ぎゅっと目を瞑った。













「銀ちゃんと一緒なら



こたつムリも悪くないね」












END

蘭さま、1500キリバンREQUEST
こんな出来ですが、いかがでしょうか?汗

この度はホントにありがとうございました!!

08,12,16
夂咲
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