3色フレーバー

□レモンの味だった?
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時刻は夜中の1時。
キラのご飯とお風呂の世話をして、やっと眠れると今は一緒にベッドに入って穏やかにまどろんでいる。
もうすっかり同じベッドで眠るのが当たり前になっていた。今日はキラの部屋だが、ラクスの部屋の時だってあるのだ。


「残業はまだ続きますの?」

「…うん、今が一番大変な時期らしいから」

「そうですか…」


ごめんね。と囁いたキラは大きな欠伸を零した。
疲れているのだろう。双眸もだんだん細くなっていっている。


「あ」

「…?」


ラクスはある物の存在をすっかり忘れていた。せっかくキラのために作ってのに。


「ちょっと待ってて下さいね。寝ちゃダメですわよ…?」

「ぅ…ん?」


あまり説得力のない頷きを見て、ラクスは冷蔵庫に急ぎ目的の物を取り出す。
それはキラキラと金色に輝き、まるで宝石みたいだった。

ベッドに戻ると、彼は言いつけを守り何とか意識を保っていた。


「お待たせしました。はい、食べてみて下さい。とても効きますから」

「これって…蜂蜜レモン?」

「ええ」


たっぷりの蜂蜜に漬けられた輪切りレモン。タッパーを開けると甘酸っぱい匂いが鼻を掠めた。
疲労にはこれが一番だと、スポーツをしている友人から学んだのだ。




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