TREASURE

□寄り添う二人
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「…待たしたな、キラ。」

アスランが走って来た頃には日も暮れ、正直キラは帰りたい気持ちで一杯であった。

「…馬子にも…」

とアスランが着替え終わったキラを見て言おうとするので、

「五月蝿いよ、アスラン…大体何で…」

とキラが反抗しようとすると。
「あー…悪かった、でもラクスも来てるし、その点は心配するな。」
(その点って何…?)
「じゃあ行こう、キラ。」

「…今日って何かの日だったっけ?」

キラは歩き出しながら疑問を口にする。
元々今日は何も用事は無かったし、聞いてもいない。

キラはアスランに拉致され、ラクスもカガリによって拉致されたみたいで。


「まぁ、カガリの遊び心だ…付き合ってやってくれ。」

アスランは一つ溜息をつくと、広間へと続く扉を開ける。
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