TREASURE
□寄り添う二人
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広間には思ったより人が居て少し驚いたキラだが、
目はすぐに本命に奪われた。
ラクスはカガリと一緒に居た訳だが、当然の如く周りには数人の男達。
キラはラクスに見とれる間もそこそこに、ラクスに向かって歩き出す。
目に入って来るのは彼女の笑顔、ピンクの髪、白いドレスに白い肌。
「きゃっ!!!…キラ?!」
気が付いた時にはラクスを抱き締めていた。
そして、一睨みで去って行く男達。
「キ…キラ?」
「ん?」
と、ラクスも漸くキラの服装に気付き、少し頬を赤らめる。
「とても…」
「???」
「とても格好良いです///…王子様みたいですわ。」
微笑みながらそんな可愛い事を言うから。