人魚の記憶
□Royal.07 赤色の涙
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「あなた達、錬金術師なのね!」
城に案内され、今は王女の自室つまりさっき出会った少女の部屋に通された。
そして、エド達が自分を探してるし、助けてくれたお礼も兼ねてお城に招いた。
「まぁな」
そして、いろいろと話をしていた。
「あ。そう言えば名前!
聞いてなかったよね。
私はセリス・シャロン・エルグランド。呼び捨てで構わないわ」
「俺、エドワード・エルリック」
「僕は弟のアルフォンスです」
「えっ!あなたの方が弟なの?!」
「文句あっかぁあー!」
エドの怒りをよそに、セリスは考え始めた。
「…エルリック、兄弟?」
「あぁ。
結構、名は通ってるぞ」
すると彼女は目を輝かせて、兄弟の手を握った。
「よかったぁ!今、先生になってくれる人を探してたのよ!
錬金術って独学では限界でしょ?有名なエルリック兄弟なら、錬金術の腕もすごいじゃない!
私も錬金術を勉強してるの!まだ使った事はないんだけど」
「ちょっと待て…。俺らに先生になってくれって言うんじゃ…」
「あら、そう言う事だけど?」
エドはセリスに握られている手を引っ込めた。
「冗談!俺らは暇じゃない。先生になるつもりも、弟子をとる気もない」
「暇…、そう言えばあなた達は私に何の用なの?」
ここでやっと本題だ。
その本題に二人も思い出した。
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