人魚の記憶

□Royal.09 人魚姫の言い伝え
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「うっわぁ〜!!海ってこんなに涼しくて、綺麗なのね!!」


三人は小さな港に来ていた。
セリスは初めて見る海に興奮し、ずっと続く地平線を眺めたり、波の音を聞いたりしていた。




「セリス、喜んでるね」

「あぁ、そうだな」

「でも、何で海に行くのをそんなにダメって言うんだろうね」

「さぁな…、波にさらわれるのもそうだけど、王女だから狙われる可能性もあんじゃねぇのか?

港って船もたくさん出てるし」

「王女ってバレたら船で誘拐しちゃえば、分からないしね」


彼女の様子を見ながら、アレギスが娘にダメと言う理由を考えていた。




「エド!アル!すごいよ、見て見て!!魚がたくさんいるよ!

初めてみた、泳いでる魚なんて…!」


セリスの目に映るものは、すべてが新鮮で興味深いものだった。




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