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□人の愛し方
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朝日をまった。
しかしそれはすぐに訪れた。
‘人の愛し方’
二人は武器を身体中に装備し、洞窟を後にした。
目的地に行くなら、それ相応の準備をしなくては。
まず腹ごしらえ。
それに風呂にも入りたい。
弾を買い、そうだ、アイツを・・・
「アリア、あいつも連れてくのか?」
「・・・一応ね。」
「・・・」
「出来れば、死んでてくれないかしら。」
アリアは目の包帯を巻きながら、アイツのことを思い出してみた。
通称「麗しの死神」
だとかを言い張ってる、男。
いうなればナルシスト。
確かに顔はいい方というか、美形のうちにはいるかもしれない。
あれでナルでなければ・・・。
そして、人を狩るのが趣味の一環。
その名前は ジルド
「アイツ、何週間か前に殺し屋のボスを殺れとの依頼を受け、今は留守らしい。ま、今日くらいに帰るかもな。」
ラークは荷物を背負いながら言った。
言い終わるのと同時に、アリアは包帯を巻き終えた。
しかしまたすぐに血で染まる。
「行くわよ。イギリスの前に、殺し屋の実家へ。」
殺し屋の実家、正式な土地名などもしかしたら無いかもしれない。
そこは本当に殺し屋か死人しかいない場所。
しかし、アリアの実家。
アリアは生まれながら、人の絶望と最期を目の当たりにしてきた。
だから、人の愛し方なんて知らない。
そんな彼女を支えたのが、ジルドでもあるんだが・・・。
「あー!!むかつく!!」
「何!?ラーク・・・」
「・・・なんでもねぇ!!」
むかつく・・・。