BuMp lOnG
□ 初恋
1ページ/2ページ
いつからだろう、とか何回思っただろう。
いや、俺は普通だよ!?
女の子大好きだよ!?
でも・・・
なんで? いつから?
いつから俺は増川のこと・・・
「くん・・・藤くん!?」
「いつから・・・」
「藤くん!!??聞いてる!?」
「・・・をぉ!?な、なんだよ増川!?」
「そんなにビックリしなくてもいいじゃんかぁ。
あのさ、ちょっとここの弾き方が・・・」
「あ、あぁ・・・ここ?ここは・・・」
びびった・・・
いきなり可愛い顔近づけんなって。
めっちゃ心臓ヤバくなるって。
そう、俺はこの増川をめっちゃ愛してる。
いつからなんて、まともに考えると子供時代まで遡るほど。
俺が好きだと自覚したのは本当にいつの間にか。
それで今は増川に近づくだけで、というか増川のこと考えるだけで______________!!!
「うあ゙〜、もうヤバイ・・・」
「藤くん顔真っ赤だよ。」
「チャマ、いたのかよ・・・」
増川と一通り話してから、思わずトイレなどと嘘ついて逃げてきてしまった。
最近じゃ近づくのも緊張するというか・・・。
そんな俺の気持ちをチャマは気づいてる。
なんでも俺の態度を見てると一目瞭然らしい。
聞いてはないが、おそらく升も知っているんだとか。
アイツ勘いいし。
「いい加減告れよ。見てると笑えてくる。」(笑
「簡単にいうなよ。だいたい男が男を好きって言ってんだべ?
・・・ひかれるだろ。」
「今更・・・」
「いいんだよ!一生本人に話す気ねぇし!」
もし断られて、これから気まずくなるくらいなら。