REBORN!
□時空旅行U
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「おい顔真っ赤だぞ」
どうしたんだと訪ねる顔は楽しくて仕方ないと言った風を隠しもしない。
「…別に……」
「ふうん。俺はてっきり10年前の俺に、今日一日セック…」
「わぁあぁ───っっ!!!
『今日は一日ねっちょり可愛がってやるから、最後まで付き合えよ?』
「っ何で覚えてるんだよ!」
10年前の世界で最後に耳打ちされたものだ。
俺はついさっき耳にしたばかりだけど、リボーンにとっては遥か昔の話なのに……。
「誰に向かって言ってんだ。今日の予定は調整済みだぞ。心置きなく抱かれろ、ツナ」
「今すんげぇお前の執念が恐ろしくて、それどころじゃないよ…」
赤ん坊でも大人でも、リボーンはリボーンだった。未だ衝撃から抜け出せないままの綱吉を、リボーンは即座にベッドに押しつけた。
「ちょ──…」
「お前の願いを聞いてあんだけ譲歩して口説いてやっただろ。今度はお前の番だ」
良いように丸め込まれている気もするが、結局俺も惚れた弱み。
「……寝起きだから優しくシて…」
「しょうがねえな」
そう言って笑うお前は、やっぱり格好良くて。
俺は繰り返し、何度も何度も、
恋に落ちるんだ。
fin...
→あとがき